2025年1月、車を運転中に電線にとまっていた一羽の鳥。それは、私にとって未知の存在で、驚きとワクワクを感じさせてくれるものでした。
初めてカササギを知った日
2025年1月7日、車を運転中の私の目に飛び込んできたのは、一羽の鳥でした。「ちょっと小さいカラスだな……いや、お腹が白い?!なんだなんだ?!」と思わず声をあげたのを覚えています。(普段から1人でよく喋ります笑)
見たことのない鳥だったので、とてもワクワクしました。
その後、「カラスに似たお腹が白い鳥」を調べ、「カササギ」という鳥の存在を知りました。画像を確認すると、私が見た鳥と一致しているようでした。
そのまま調べてみるとどうやら少し珍しい鳥みたい。
そして手稲区で目撃情報がある事もXで交流のある方から教えていただいたり(ありがとうございます!)、ネット上でも情報を確認することができました。
カササギについて
カササギは、カラス科に属する中型の鳥で、白と黒のコントラストが美しい羽毛と長い尾が特徴です。日本では主に九州北部に生息していましたが、近年、北海道でもその姿が確認されてるそうです。
北海道におけるカササギの確認
北海道におけるカササギの初確認は1980年代、室蘭市での観察が最初とされています。その後、苫小牧市や千歳市、恵庭市など道南地域を中心に分布を広げているとのこと。
近年、札幌市内でもカササギの目撃情報が増えており、巣作りや餌を探す姿が確認されています。
北海道でのカササギの分布拡大の背景には、ロシア極東地域からの自然飛来が考えられています。遺伝子解析の結果、苫小牧周辺の個体群はロシア極東のカササギと遺伝的に近いことが明らかになっているのだそう。
カササギの鳴き声
シマエナガの時もそうでしたが、会いたい鳥さんがいる時はまず鳴き声を覚えておくようにしています。今回も動画サイトを見てカササギの鳴き声を覚えておきました。きっとまた会えるはず!と信じて。
結構賑やかで特徴のある鳴き声なのでこれならすぐに気が付くことができそうだなと思いました。そしてまさにこの鳴き声のおかげで姿を確認することができたのです。
カササギの鳴き声がする!
何度か車を運転中にカササギを見かけていた私。「なぜカメラを持っていない時なんだ~!」と悔しく思うことは、この時に限らずよくあることでした。そこで、以前から欲しかったカメラも収納できる2気室リュックを購入し、少し重いけれど普段からカメラを持ち歩くようにしました。
そしてついに、「持っていてよかった!」と思える出来事が起こったのです。思わず自分に「グッジョブ!」と言いたくなる瞬間でした。
鳴き声が聞こえたので辺りを見回してみるとかなり高いところにカササギ(遠すぎて肉眼ではよくわからないレベル)を発見!よく見えないけど鳴き声が覚えたばかりのカササギのそれでしたので胸が高鳴りました。
カメラカメラ!と慌ててカメラを取り出し「逃げないでよ~」と祈りながらとりあえず電源をつけて1ショットだけ撮影。結果的にその1ショットしか撮影できなかったのですがなんとかカササギとわかる写真が撮れました。ほんとになんとか‥‥泣
この日確認できたのは3羽。また会えるかな~!!
カササギは縁起がいい?!
カササギを調べてみるとちょっと気になる「縁起」というキーワードが。
日本におけるカササギの縁起
カササギの鳴き声が「カチカチ」と聞こえることから、「カチガラス」と呼ばれ、縁起の良い鳥とされているのだそう。
カササギの神話?
もう少し調べてまとめてみましたよ。
カササギにはいくつかの神話が存在するようです。
1. 七夕伝説(中国・日本)
カササギに関連する最も有名な神話は、七夕伝説です。この物語は中国と日本で広く知られています。
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中国の伝説: 七夕の物語は、天の川を挟んで織姫(織女)と彦星(牽牛)が年に一度だけ会うことができるという話です。二人の恋人が天の川の対岸で待ち合わせる際、カササギの群れが天の川に架ける橋を作るとされています。カササギがその橋を作ることで、二人は再会を果たすことができると信じられています。
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日本の伝説: 日本でも同じく七夕伝説があり、カササギが天の川を渡る橋を架ける役割を担っています。この伝説は、「かささぎのわたせる橋におく霜の白きを見れば、夜ぞふけにける」(百人一首の中納言家持の歌)としても有名です。この歌では、カササギが架けた橋と霜の景色が表現されています。
2. 幸運を運ぶ鳥
カササギはその鮮やかな羽色と、鳴き声が「カチカチ」と聞こえることから、縁起が良い鳥とされています。中国では、「喜鵲」(シエチュエ)と呼ばれ、喜びや幸福をもたらす存在とされています。カササギが近くに現れることは、家族や人々に幸運が訪れる前兆と考えられていました。
3. その他の神話や伝説
- 韓国の伝説:韓国ではカササギは「喜鵲」(ヒチョク)と呼ばれ、再生や幸運を象徴する存在です。カササギが死者を天国へ導く役割を果たすという伝説もあります。
カササギはその独特の姿と行動から、古くから多くの文化で幸運や再会、喜びの象徴とされており、神話の中で重要な役割を果たしています。
まとめ・関連記事
カササギとの出会いは、私にとって忘れられない瞬間となりました。2025年1月7日、車を運転中に一羽の鳥と出会い、その正体を調べるうちにカササギだと気づいた時の驚きと興奮。初めての目撃から、少しずつカササギについて学び、神話や縁起の良さも知ることができました。
カササギを調べ、実際にカメラを持ち歩くことで、その姿を捉えることができたのは、とても嬉しい出来事でした。カササギとの縁が、幸運につながるといいなぁと近々控えている人生のプチ分かれ道を思う私でした(´▽`*)
最後までお読みいただきありがとうございます(^^)/
カササギを発見した場所
今回私がカササギを撮影できたスポットについて記しておきます。