2023年秋、ニュースに取り上げられるほどの雪虫の大量発生に悩まされていますが、ふと気が付いたことがあります。それは「白い雪虫と白くない雪虫がいる?!」という事。趣味でよく写真を撮りに出かけるのですが、雪虫を写真に収めようとしていて気が付きました。
今回は白い雪虫と、白くない雪虫(?)、そして、なんだか最近生乾きのようなイヤな匂いがするけど原因がわからない…もしかしてこれも雪虫が原因なのかも!という点についてまとめていきます!
白い雪虫の正体は「トドノネオオワタムシ」
雪虫は、アブラムシの仲間のうち白線物質を分泌する腺が存在するものの通称で、体調は5㎜前後のものをいうそうです。「トドノネオオワタムシ」という種が該当するとの事。
トドノネオオワタムシは、平地の湿地(しっち)に生えているヤチダモの木で孵化(ふか)し、夏のはじめにヤチダモからトドマツに移動(いどう)します。
移動したトドマツで夏の間に1~2回世代交代をし、秋の終わりになるとヤチダモの木に移動します。
小さい体が白く覆われ、飛ぶ力も弱いため風になびく姿も「雪」を思わせます。
ピンぼけ動画ですがせっかくですので載せておきます。
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— イネ子@手稲暮らし (@teinekuineko) October 30, 2023
トドノネオオワタムシ=【雪虫】
トドマツからヤチダモに引っ越す時にフワフワ飛んでいる。 pic.twitter.com/cjKRMhJaEZ
札幌市手稲区で撮影した「雪虫」です。
ピンぼけが続きますが・・・(笑)
なにせ体調5㎜という小さい体なのでなかなか撮影がうまくいきませんでした。。
雪虫の白い部分はなに?
雪虫の白い部分はアブラムシの分泌物で蝋物質だそうです。
白くない雪虫もいる?!
撮影をしていて、大量に発生しているなかで、白いものとそうでないものがいることに気が付きました。
調べてみると、白くない雪虫は「ケヤキフシアブラムシ」というそうです。
大きさは先ほどのトドノネオオワタムシよりもさらに小さく2㎜ほど。
白くない方を果たして「雪虫」と呼ぶのかどうか疑問に思ったのですが、下記のニュースで「黒い雪虫」と表現されていたので私もそれに習って「黒い雪虫」と書かせていただきました。
雪虫といえば白いイメージがあるかもしれませんが、よく見ると黒っぽい虫が大量に飛んでいます。 一体なぜなのでしょうか? 雪虫に詳しい北海道大学の秋元信一名誉教授によりますと、この黒い雪虫の大量発生には、猛暑が大きく影響していると言います。 例年発生する白い雪虫「トドノネオオワタムシ」に加えて、今年は黒い雪虫「ケヤキフシアブラムシ」が猛暑の影響で繁殖数が増え、去年の10倍以上も飛んでいるということです。
引用:札幌市内で雪虫が大量発生、猛暑で去年の10倍以上の大繁殖 視界が白くなるほどの雪虫に「ここ通らないほうがいいかな」札幌市(HBCニュース北海道) - Yahoo!ニュース
私が撮影した「黒い雪虫」=「ケヤキフシアブラムシ」がこちら。
(盛大にピンボケしてます!だって本当に小さいから!笑)
まったく白い部分はありません。
2023年は白い雪虫も黒い雪虫も大量発生しているようですね。
生乾きのような匂いは黒い雪虫の大量発生が原因?!
つい先日、外へ出たときに「ん?なんだか臭い。生乾きのような匂いがする。」と思っていた私。そのまま匂いの原因がわからずじまいだったのですが今回雪虫の事を調べていると気になる情報を見つけました。
そう、雪虫の正体はアブラムシ、そしてアブラムシは広い分類だとカメムシの仲間。
カメムシが嫌な臭いを放つのはご存じの方も多いですよね。
つまり広い分類でいうとカメムシの仲間である雪虫がこれだけ大発生しているので臭いを感じやすくなっているんですね。(ちなみに匂いの原因とされているのは「ケヤキフシアブラムシ」と紹介されていました。)
※参考「札幌の街中 生乾きのような臭い」原因 雪虫の大量発生と関係が―― 白い綿のない“ケヤキフシアブラムシ” カメムシの仲間だった! 11月上旬まで続く?(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース
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今回は白い雪虫と黒い雪虫についてまとめてみました。
外を歩いて帰宅したらドアを開ける前に雪虫を払うのを忘れずに・・・・!!!